物流倉庫での利用が増えているロボット「AGV(無人搬送車|Automatic Guided Vehicle)」。 本章ではAGVの特徴やAMRとの違い、メリット・デメリットについて詳しく説明します。これから倉庫ロボットの導入を検討しているという方は、ぜひご覧ください。
5. AGVを導入するデメリットは「コスト」
AGVの導入にはコスト削減やミスの軽減などのメリットが大きいですが、デメリットも存在します。それは「コストがかかる」という点です。
- ロボット本体の購入費
- 誘導体の設置費用
- システムの連携
など、初期に多額の費用が発生します。長期的に見るとコスト削減につながる場合でも、最初はある程度の出費(投資)が必要、と考えなくてはなりません。
6. AGVをうまく稼働させるための3ステップ
AGVはただ導入するだけでは、既存の業務フローとの連携がうまく行かない恐れがあります。そこでこちらでは、AGVをうまく稼働させるための3つのステップを紹介します。
- Fit&Gap分析
- システム連携
- オペレーションのデザイン
6-1 Fit&Gap分析
Fit&Gapとは、システムを導入する前に、現状の仕組みと新システムがどれだけ適合(Fit)し、ズレている(Gap)かを分析することです。
ロボットは同じことを繰り返す作業は得意ですが、臨機応変な対応は苦手です。物流現場には単純作業とそうではない作業が混同しているので、ロボットの得意分野を切り出して指示を与えなくてはなりません。
そのためにもまずはFit&Gap分析をおこない、ロボットが適合できる作業をしっかりと洗い出すことが大切です。
また倉庫内でAGVがうまく動作するようなデザインの選定も、初期の段階でしっかりと検討を行います。
6-2 システム連携
Fit&Gap分析が完了したら、ロボットと既存の倉庫システム(WMS)との連携を行います。連携を行うと、より効率よく業務を進めることが可能です。
例えば「WMSで在庫の出荷指示を出すと、AGVが指定した場所まで移動する」などの設定を行います。
既存システムとうまく協働できるようになると、より効率よくAGVの導入が可能です。
6-3 オペレーションのデザイン
AGVとシステムを連携しただけでは、すぐに使えるという状態にはなりません。最後に、オペレーションのデザインを行います。
「AGVを利用する前後に作業員が何を行うのか」を決めると、スムーズにロボットの利用が可能です。
AGVを導入すると、倉庫内の作業フローが大きく変わります。作業員がしっかりと適応できるように、オペレーションをデザインすることが大切です。
7.プラスオートメーションのAGVロボット「t-Sort」のご紹介
t-Sortは、決められた場所に商品を運搬し、自動的に仕分けを行う次世代型のロボットソーターです。最短1カ月で導入可能で、従来のソーターよりも省スペースで、最大30kgまでの荷物に対応しています。さらに5~10分の充電で最大4時間連続稼働できるなど、効率よく業務を進められます。
プラスオートメーションでは販売だけでなく、RaaSと呼ばれるサブスクリプション形態でも提供でき、初期費用を抑えて倉庫の自動化が可能です。
8.自社に合ったAGV探しはプロに相談することをオススメ
今回は、AGV(無人搬送車)について紹介しました。AGVは導入するとコスト削減やミスの軽減などの様々なメリットがありますが、やみくもに利用しても高い効果は得づらいかもしれません。
AGVには様々な種類があるので、効率よく導入を進めるには、様々なロボットや倉庫内のオペレーションに精通した専門家が必要です。
プラスオートメーションでは「現場の課題を解決すること」を目的とし、自動化のコンサルティングから適切なロボットの選定・導入まで、すべて一括で提供しています。
物流倉庫の改善や方向性について悩んでいる、「AGVの導入で業務を効率化したい」、まずは電話やオンラインで話を少しだけ聞いてみたい等、ご不明な点がございましたら下記のご相談フォームよりお気軽にお問い合わせください。