物流倉庫の自動化とともに導入が進んでいるAMR(自律走行搬送ロボット)。この記事では、AMRの概要やメリット・デメリット、導入の際のポイントについて詳しく解説します。AMRを検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
3. AMRを導入する2つのデメリット
AMRを導入することで多くのメリットを得られますが、デメリットもあります。
- 導入費用がかかる
- スペースの確保が必要
それぞれ確認しておきましょう。
3-1 導入費用がかかる
AMRを導入するうえで、大きなデメリットとなるのがコスト面です。
- ロボット本体の費用
- ネットワーク費用
- システム関連費用
上記以外にも、導入するロボットによってさまざまな費用が発生します。長期的に見るとコスト削減につながりますが、初期の導入費用は多額です。
ロボット本体の費用は、AGVであれば1台あたり100万円程度のものが多く出ていますが、AMRはその数倍、中には1000万円を超えるものもあるようです。一般にはまだまだ高価なロボットになります。
また、AGVと異なり、ガイド無しで自律運転する為にロボットを制御するネットワーク環境は必須となります。現在はwi-fi規格で走行するものが多いので、走行エリアをカバーするwi-fi環境を整備する必要があります。
長期的に見ると人件費などのコスト削減に繋がりますが、導入当初は多くの費用がかかると考えておきましょう。
なおプラスオートメーションでは、初期費用無料でロボットを提供しています。月額使用料のみのシンプルな料金体系となっていますので、短期での導入も可能です。現場の最適化を考慮して導入ポイントを提案しますので、お気軽にご相談ください。
3-2 スペースの確保が必要
AMRを導入するためには、ロボットが通れるスペースを確保する必要があります。いくら周辺状況を判断して人や障害物を避けて走行できるからといって、通路に商品が煩雑に置かれている状態だと効率よく走行できません。
整理整頓を心がけ、できる限りロボットがスムーズに走行できるようにしておきましょう。人と協働するうえで、お互いが動きやすいレイアウトにできることが理想です。
また、ロボットのサイズ+数cm(ロボットにより異なる)のクリアランスが無いと走行は出来ない為、最低限の通路幅の確保は必須となります。ロボット毎に定められていますので、導入前に倉庫のレイアウトと合致するか、が重要なポイントとなります。
4. AMRを導入する際の3つのポイント
こちらでは、AMRを導入する際に確認すべき3つのポイントを紹介します。
- 作業フローを明確にしておく
- トラブル時のマニュアルを作っておく
- 効果を検証して改善を行っていく
導入してから後悔しないように、必ず確認しておきましょう。
4-1 作業フローを明確にしておく
AMRを導入する前に、ロボットと作業者の役割分担を明確にした作業フローを作成しておくことが大切です。
AMRは人と協働する目的で開発されたロボットであるため、ただピッキングをして荷物を運搬するだけでなく、人との関わり方も重要になります。人の移動距離が減る分、ロボットが到着するまでの待機時間が増えたら非効率的です。
どこからどこまでの作業をAMRに任せることで効率アップを狙えるのか、人とロボットが無駄なく作業を行える仕組みを整えておきましょう。
4-2 トラブル時のマニュアルを作っておく
めったに起こることはないとされていますが、ロボット自体に何らかのトラブルが起こる可能性もあります。そうなったときは専門的な対応が必要です。
突然の事態に慌てないためにも、トラブルが起きたときのマニュアルを作っておく必要があります。過去のトラブル事例があれば、事前に確認しておきましょう。
AMRが1台使えなくなるだけで出荷作業に支障をきたします。そうなったときのサポート体制が整っているかどうかも、ロボットを導入する際の選定ポイントです。
4-3 効果を検証して改善を行っていく
AMRの導入を開始したら、定期的に導入効果を検証し、より効果を得られるための改善を行っていきましょう。実際にAMRと協働する作業者の意見を聞くことも重要です。
この検証ができていないと、期待する効果を得られない可能性があります。導入してからイメージとのズレを感じることもありますので、AMRの可動範囲や導入台数、倉庫のレイアウトなどの見直しも必要です。
なお、導入コストのかかるロボットは自動化設備の投資と思われがちですが、プラスオートメーションでは月額利用料のサブスクリプション型のサービスとして提供しています。ロボットの導入効果が出るまでサポートする体勢を整えていますので、効果の検証まで当社にお任せください。
5. AMRロボット「ラピュタAMR」の紹介
こちらでは、プラスオートメーションが提供するAMRロボット「ラピュタAMR」を紹介します。
ラピュタAMRはピッキング作業をサポートするロボットです。最大40kgまでの荷物を運搬でき、幅が90cm以上の通路であれば導入できます。
オーダーを読み込んでから最適経路を計算し、ロボットが商品の保管場所まで自律移動する仕組みです。既存のオペレーションを止めずに短期間で導入できます。
初心者でも操作しやすいUI設計が特徴のロボットです。
6. まとめ
今回は、AMR(自律走行搬送ロボット)について解説しました。AMRを導入することでさまざまなメリットを得られますが、期待する導入効果を実感するためには検証と改善を繰り返すことも大切です。
プラスオートメーションでは、導入効果が出るまでしっかりとサポートいたします。初期費用無料、月額使用料のみでAMRロボットの導入が可能です。
倉庫のレイアウトに合わせた最適台数を提案いたしますので、自動化に関する悩みや要望がありましたら、お気軽に以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。