RPAを倉庫内作業に導入する3つのメリット!業務効率化具体的な事例も紹介
RPA化できる業務内容やメリット・デメリットを解説します。倉庫内作業を改善してもっと効率的に業務を進めたいと考えている担当者様はぜひ参考にしてみてください。
人が手作業でおこなう倉庫内作業は、ロボットに任せることで効率化を図ることが可能です。ロボットに作業を任せることをRPAといいます。実際にRPAによりどんな業務が効率化できるのか、そして導入するメリットやデメリットは何か気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、RPA化できる業務内容やメリット・デメリットを解説します。倉庫内作業を改善してもっと効率的に業務を進めたいと考えている担当者様はぜひ参考にしてみてください。
1. RPA化とは?ロボットが業務を効率化すること
RPA(Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)は、人の手によっておこなわれる定型的な作業をソフトウェアロボットにより自動化できる仕組みです。
RPAを導入すれば、これまで人間が手打ちでパソコンに打ち込んでいた煩雑な作業をコンピューターに任せられるので、人出不足の解消や業務負担の軽減が期待できます。倉庫作業にかかわる人々の労働環境の改善や、業務の効率化につながるでしょう。
2. RPA化できる倉庫内作業の5つの業務例
RPAツールが得意とする作業は、ルールが決まっていて定期的に発生する大量の業務です。実際に倉庫内作業の中では、どんな作業がRPA化できるのでしょうか。ここでは5つの業務例を紹介します。
- 出荷連絡や問い合わせへの対応を自動化する
- 夜間の倉庫管理を任せる
- 倉庫同士の在庫情報を自動的する
- 紙ベースの資料をペーパーレス化する
- データ分析で改善策を洗い出す
1.出荷連絡や問い合わせへの対応を自動化する
RPAツールを導入すれば、出荷完了の連絡や配送状況の確認などを自動化できます。人が手でおこなうよりも早く正確に回答できる上、スタッフの負担も軽減できます。
顧客からの出荷連絡や問い合わせには、なるべく早く適切に対処する必要があります。大量の問い合わせを対人でおこなうのはかなりの負担でしょう。
自動化できる内容はRPAツールに任せたほうが、顧客満足度の向上にもつながります。
2.夜間の倉庫管理を任せる
倉庫作業は、休日や夜間も稼働していることがほとんどでしょう。夜間に発生するデータ処理をRPA化することにより、スタッフを常駐させなくても済むケースもあります。
RPAツールは24時間365日稼働できるので、自動化できる処理をすべて任せることで、日中業務の負担を減らせます。
3.倉庫同士の在庫情報を自動的する
多数の倉庫を持っている場合、RPAツールを導入すれば棚卸しや在庫管理が楽になります。もし、倉庫ごとに個別で棚卸しをおこなっているなら、RPAツールを導入して各倉庫のフォーマットを統一するといいでしょう。
フォーマットが統一されていれば集計も自動でおこなえるため、全倉庫で在庫情報の共有が可能です。倉庫ごとにやり方を変える必要がなくなれば引き継ぎも楽になるので、担当者が変更になったときもミスを減らせるでしょう。
4.紙ベースの資料をペーパーレス化する
紙ベースで作業を進める倉庫内作業は、PRAによりペーパーレス化が可能です。RPAにテキストを読み込ませれば、自動的にシステムに転記できるため大量の紙を保存する必要がなくなります。
なお、RPAシステムは文字認識能力があまり高くないので、精度の高い文字認識ツール「AI-OCR」と組み合わせるといいでしょう。
5.データ分析で改善策を洗い出す
業務の改善策を打ち出す際にも、RPAツールが活躍します。ピッキングや仕分けを手作業で行う場合、分析データは出せません。しかし、ロボットツールを導入すれば、実績データを取得できるようになります。RPAで分析データを出力すれば、感覚で話を進めるのではなくより具体的で的確な改善策を提案できます。
定期的にデータ分析をおこない改善を繰り返すことで、確実な生産性の向上が見込めるでしょう。
3.RPAを倉庫内作業に導入する3つのメリット
RPAを倉庫内作業に導入する3つのメリットを紹介します。
- 事務作業のコストを軽減できる
- 業務効率化により生産性が向上する
- 貴重な人員を有効活用できる
1.事務作業のコストを軽減できる
人間の手でおこなわれていた事務作業のうち、マニュアルにより自動化できる作業はRPAに任せます。RPAは人間のように労働時間に制限がないので、大量の業務もこなせます。
これまで事務作業をおこなっていた人員の作業時間を減らせるので、人件費や時間外労働費のコストカットが可能です。
2.業務効率化により生産性が向上する
PRAの導入により、手作業でおこなってきた多くの作業を効率化できます。RPAは、人の手でおこなうよりも何倍も早く処理できる上、正確さも持ち合わせています。
ミスが無くなることで、修正する手間もかかりません。そして、空いた人員はシステムに任せるのが難しい創造性が必要な業務に取り組めます。RPAの導入により、生産性の向上も見込めるでしょう。
3.貴重な人員を有効活用できる
人材が足りていない企業の場合、本来他の業務に携わるはずの社員が煩雑な事務作業の処理に追われてしまうこともあるでしょう。
RPA化により、これまで手間のかかっていた煩雑な作業を自動化できます。優秀な人材のリソースを確保できるので、企業の成長につながる業務に時間を使えます。
また、人手不足の解消にもつながるので、人材の確保に苦労することもなくなるでしょう。
4.RPAを倉庫内作業に導入する2つのデメリット
RPAを倉庫内作業に導入する場合のデメリットも見てみましょう。
- イレギュラーなことが起こると業務が止まってしまう
- 導入するのに手間がかかる
1.イレギュラーなことが起こると業務が止まってしまう
RPAは、設定したルールどおりに作業を進めることを得意としています。逆にいうと、設定したルールどおりにしか動きません。
もし、プログラムに組み込まれていないイレギュラーなことが起こったら、システムは止まってしまいます。設定の変更がある場合はその都度設定を見直し、またシステムが止まって業務が滞らないように定期的にメンテナンスをおこなう必要が出てきます。
2.導入するのに手間がかかる
RPAツールの導入は、誰にでも簡単にできるものではありません。自社ですべておこなう場合、構築方法から学ぶ必要があります。社内リソースを確保するためにシステムを導入するはずが、そのシステムを使うために貴重な人員を使わなければならなくなってしまいます。
自社で行うのが難しい場合は、アウトソーシングを利用するのも選択肢の1つです。
RPAを倉庫内作業に簡単に導入するなら外部委託がおすすめ
RPAを倉庫内作業に導入したいと考えるなら、外部委託の利用がおすすめです。社内に適切な担当者がいない場合、構築できるまで育成するのに数ヶ月かかるといわれています。
自社の限られた人員を割いたり新たに雇ったりするよりも、豊富な知識がありサポートも手厚いプロに依頼するほうが効率的です。外部委託する際は、サポート体制が整っているところを選ぶとよいでしょう。導入後にトラブルが起こった際にもすぐに解決できるので、業務が止まってしまう心配がありません。
5. まとめ
RPAの導入により、倉庫内の単純な作業はシステムに任せられます。処理スピードが早く正確なので、従業員の負担を軽減できる上に人の手によるミスも防げます。RPAは機械的な作業が得意である反面、自分で考えて動くことはできないため、変更が少ない単純作業を任せるのがおすすめです。
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