【必見】倉庫を自動化する4つの方法とメリットを解説!当社のロボット導入事例も紹介

人手不足や高齢化社会にともない、倉庫の自動化を進める企業が増えつつあるのが物流業界の現状です。 しかし、ひとまとめに「自動化」といってもその内容は多岐にわたるため、どこから進めたらいいのかが分からない企業も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、倉庫を自動化するための4つの方法や、自動化のメリット・デメリットを詳しく解説します。当社プラスオートメーションが提供するロボットの導入事例もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

1. 倉庫を自動化する4つの方法

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倉庫を自動化する主な方法を4つ紹介します。

  1. 自動搬送ロボット
  2. 自動倉庫システム
  3. ピッキングシステム
  4. 倉庫管理システム(WMS)

各方法について詳しく解説しますので、どのような違いがあるのか確認しましょう。

(1) 自動搬送ロボット

自動搬送ロボットは、ピッキングや仕分け、運搬などを行うロボットのことです。近年ではさまざまなタイプのロボットが普及し、多くの倉庫で導入が進んでいます。自動搬送ロボットには大きく分けて3種類のタイプがありますので、どのような違いがあるのか見ていきましょう。

・AGV

AGVは「Automatic Guided Vehicle」の略称で、無人搬送車という意味です。磁気テープやレール、レーザーなどの誘導体に沿って、決められたルートを走行します。仕分けを行う小型タイプから、フォークリフトの役割をもつ大型タイプまで、その種類はさまざまです。

なお、当社プラスオートメーションでも、仕分け作業をサポートするAGV「t-Sort」を提供しています。

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小型で場所をとらないAGVであり、人為的なミスを大幅に削減できるのが特徴です。業務を効率化し、倉庫が抱える人手不足の課題にも大きく貢献します。

倉関連記事:AGVとは?ロボットの概要や導入する5つのメリットなどを徹底解説

 

・AMR

AMRは「Autonomous Mobile Robot」の略称で、自律走行搬送ロボットという意味です。ロボットに搭載されているセンサーやカメラの情報から人や障害物を感知し、安全に走行します。既存のレイアウトを変更せずに導入できるのがメリットです。

当社プラスオートメーションでも、運搬作業をサポートするAMR「ラピュタ製PA-AMR」「SEER製大型AMR」の2機種提供しています。

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ピッキング時に倉庫内を行ったり来たりするタイムロスを削減でき、誰でも操作しやすい設計になっているのが特徴です。ピッキング時の作業者にかかる負担も軽減できます。

 

・GTP

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(画像引用:Amazon

 

GTPは「Goods to Person」の略称で、棚搬送型ロボットや棚流動型ロボットと呼ばれています。該当商品のある棚を作業者のもとまで運搬するという作業方式です。

設備を整えるためにレイアウトの大幅な見直しが必要ですが、人が入るスペースを考慮する必要がありません。作業効率と保管効率の両方を改善できるのがメリットです。

(2) 自動倉庫システム

自動倉庫システムは、商品の入荷から出荷までの一連の流れを自動化するシステムです。「オートメーションシステム」とも呼ばれ、コンピューターによって入出荷情報を一元管理できます。

自動倉庫システムには、パレットで保管するタイプや電動式のラックで保管するタイプなど、さまざまなタイプがあります。導入コストが高額になりがちなので、費用対効果をきちんと算出してから導入判断することが大切です。

(3) ピッキングシステム

ピッキングシステムは、ピッキング作業を効率化するためのシステム全般を指します。物流倉庫においては、ハンディターミナルを用いた方法が一般的です。バーコードによる読み取りで、商品情報を自動集計できます。

ほかにも、デジタル表示を用いて行う「デジタルピッキングシステム(DPS)」や、音声指示にしたがってピッキングを行う「音声認識(ボイスピッキング)システム」などの種類があります。

(4) 倉庫管理システム(WMS)

倉庫管理システム(WMS)は「Warehouse Management System」の略称で、倉庫内の業務を一元管理し、効率化するための仕組みです。入出荷管理・在庫管理・棚卸管理機能などを搭載し、倉庫内の情報をリアルタイムで把握できます。

倉庫管理システムにはさまざまなタイプがあるため、取り扱う商品に適したシステムを導入することが重要です。賞味期限を管理できるタイプや、ECサイトに特化したシステムなどもあります。

 

2. 倉庫を自動化する3つのメリット

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こちらでは、倉庫を自動化するメリットを3つ紹介します。

  1. 省人化・省力化の実現
  2. 生産性の向上
  3. 品質の安定

自社倉庫の課題と照らし合わせて確認してみましょう。

(1) 省人化・省力化の実現

人手不足や従業員の高齢化に悩む倉庫であれば、自動化することで省人化・省力化を実現できます。人件費や求人などにかかる採用コストを大きく削減できるでしょう。

また、自動化が進むほど従業員にかかる負担も軽減されます。物流業界は「労働環境が過酷」と思われがちですが、マイナスイメージの払拭にもつながるでしょう。

(2) 生産性の向上

今まで人の手で行っていた作業を自動化できれば、生産性が大幅に向上します。従業員は労働時間が制限されますが、ロボットなら24時間稼働させることも可能です。

人の力量は異なるため、なかなか思うように生産性の差を埋められません。ロボットなら同じ速度で走行できるので、仕分けや出荷作業を自動化することで生産性の差を改善できます。

(3) 品質の安定

どんなに注意していても、人為的なミスをなくすのはなかなか難しいことです。ミスが多い作業を自動化に切り替えることで、ヒューマンエラーを大きく改善できます。

例えばSKUが多い商品を仕分ける場合、人の手で行うと時間がかかり、注意力が散漫になるとミスが起こりやすくなります。しかしロボットなら同じ作業の繰り返しを得意とするため、一定の速度を保って仕分け作業を行い、ミスをする心配がありません。

品質を安定させることは、顧客満足の向上にもつながります。倉庫の信用問題にも関わる重要事項です。

 

3. 倉庫を自動化する3つのデメリット

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こちらでは、倉庫を自動化するデメリットを3つ紹介します。

  1. 導入コストがかかる
  2. レイアウトの見直しが必要
  3. システム障害時に業務停止の恐れがある

メリットだけでなく、デメリットになる部分もきちんと確認しておきましょう。

(1) 導入コストがかかる

自動搬送ロボットの導入や自動倉庫システムの設置など、大掛かりな自動化であるほど多額の導入コストがかかります。自社の課題をすべて洗い出し、費用対効果を予測することが大切です。なかには思うように効果を得られず、自動化に失敗した事例もあります。

なお、ロボットサービスを提供する当社プラスオートメーションでは、月額サブスクリプションで自動搬送ロボットをご利用いただけます。初期費用ゼロ、月額使用料のみのシンプルな料金体系となっていますので、導入コストをかけずに自動化が可能です。

万が一思うように効果を実感できない場合でも、導入効果を出すまで並走いたします。導入後のサポートも行いますのでご安心ください。

(2) レイアウトの見直しが必要

自動搬送ロボットを導入する場合、オペレーションやシステム構成をある程度ロボットシステムに合わせた動きに調整しておく必要があります。こうして予めロボットの動きに合わせたレイアウトに切り替えておくことで、無駄のない導線を作ることができます。

レイアウトの見直しとともに、日々の整理整頓も心がけましょう。通路に商品や資材が煩雑に置かれている状態だと、ロボットの走行を妨げてしまいます。

(3) システム障害時に業務停止の恐れがある

自動化には、システム障害などのリスクがともないます。最悪の場合、業務が停止する可能性も考えなければなりません。万が一トラブルが起きたケースを想定して、BCPや冗長化等の対策を整えておくことも重要です。

また、システム障害時の影響範囲も事前に確認しておく必要があります。顧客に支障がないかなどをきちんと把握したうえで、対応方法をマニュアル化しておくことが大切です。

 

4. 当社で倉庫を自動化した企業の事例を3つ紹介

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倉庫を自動化することでどのように改善されるのか、当社の3つの事例を用いて紹介します。自動化に悩む企業はぜひ参考にしてみてください。

(1) 佐川グローバルロジスティクスが自動搬送ロボット「t-Sort」を導入

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3PL企業としてロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクス様に、仕分け作業をサポートする「t-Sort」を35台、400方面仕分け分導入いたしました。

処理能力の最大化および使いやすさを考慮し、RFIDリーダーとt-Sortを連携させています。走行ステージにプラスチックパレットを活用し、レイアウトの可変性を考慮した設計が特徴です。

導入前と比べ、以下のような効果が出ています。

  • 出荷処理能力:+32%
  • 返品処理能力:+343%
  • 人員数:-27%
  • 教育時間:-70%

(2) ZOZOBASE習志野1に自動搬送ロボット「t-Sort」を導入

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ファッション業界で知名度の高いZOZOの大型物流拠点の1つである「ZOZOBASE習志野1」様に、仕分け作業をサポートする「t-Sort」を280台導入いたしました。

280台という世界最大級の導入を実現するために、ロボットの走行ステージを2段化し、単位面積当たりの処理能力数を大幅に向上させています。検証・改善を積み重ね、ロボットシステムの本稼働を約3か月という短期間で実現しました。

今回のケースのように、スペースが限られている倉庫でも、小型のt-Sortなら効率よく稼働させることが可能です。これにより、仕分け作業の効率を大きく改善できます。

(3) 京葉物流倉庫が自動搬送ロボット「PA-AMR」を導入

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関東一円に多くの物流倉庫をもつ京葉流通倉庫の岩槻倉庫様に、協働型ピッキングアシスタントロボット「PA-AMR」を20台導入いたしました。

主に近隣の大型スーパーなどへペット用品を供給している倉庫であり、導入にあたって「50Lのオリコンを載せられるサイズ」が絶対条件でした。対応できるサイズにカスタマイズすることで、導入後は生産性の向上を実感いただいています

 

5. まとめ

物流業界が抱える人手不足や高齢化の課題を改善するうえで、倉庫の自動化は有効な対策です。ほかにも、生産性の向上品質の安定など、さまざまなメリットが得られます。

ただし、自動化には導入コストがかかるものが多いため、費用対効果をきちんと予測したうえで決断しましょう。導入コストを抑えたい方は、月額サブスクリプションで提供する当社のRaaSもぜひご検討ください。

なお、当社が取り扱う自動搬送ロボットの活用事例は、YouTube動画の「+Automation Channel」でも視聴いただけます。倉庫の自動化に関するお悩みやご不明な点がありましたら、下記のフォームよりお気軽にお問い合わせください。